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新世紀ルーツへの巡礼
救いのメッセージを地の果てまでに
2) 「世界」についてのアルベリオーネ神父の言葉から
＊女性はその手に世界をのせることができる者です！
＊いま、世界の大きな部分では、食べるパンに事欠いています。それ以上に、イエス・キリストが天からもってきてくださった霊的なパン、つまり、「私はいのちのパンである」（ヨハネ 6.48）といわれるイエス・キリストご自身に不足しています。……
イエス・キリストは、真理のパンです。社会的コミュニケーションの使徒は、もうひとりのイエス・キリストであり、イエス・キリストが在世中に説かれたことを、あらゆるとき、あらゆるところで、くり返していきます。
＊主は多くの寛大な人を世界中に置き、その人々をご自分のもとに呼び、完徳に招き、司祭職のかたわらに置かれます。
その人々に門を開き、特別な聖性に導くという愛のわざをするのはだれでしょうか……それに加えて使徒職にも参加させないという法があるでしょうか。
神はたたえられ、福音は告げられ、人々には光がありますように。
＊……数字を思いめぐらしてみましょう。数を考えると、ふわふわした楽観主義も悲観主義も入る余地がありません。1925年、世界にはカトリック教会外の人の数、つまり教会に入るべき人の数は13億2千6百万人でした。1935年にはカトリック教会の外にいる人の数は、つまり教会に入るべき人の数は16億8千万人でした。1949年には、18億人。
自分自身を調べてみましょう。私たちはほんとうに神を愛しているでしょうか。人々を愛しているでしょうか。教会を愛しているでしょうか。
＊業績や力や知識を尊重するこの世界に、この真理を告げ知らせることが必要です。
さらに祈りを生きている事実を示すことが大切です。
世界、教会、人間は、神を限りなく必要としています。
そして、祈りが神を呼び寄せるのです。
＊イエスを愛しているのに、どうして、そのおことばが世界中に知れわたるのを願わないでいられるでしょうか。
聖体から力をいただかないで、どのように使徒活動の労苦を耐えぬくことができるでしょうか。
使徒職の熱意が薄れるより先に、まず聖体との親しみが冷えてしまうものです。使徒職の間違いは、必ず聖体との親しみが冷えてきたところに起きます。
聖体から、賢さ、透明さ、素朴さ、熱心、教会への愛、神の栄光と人々の平和を求める姿勢が得られます。
＊罪がやすやすと増幅していくとき。夜な夜な、世界のあらゆるところで、数知れない巨大な機械が驚くべきスピードで回転し、何百万部、何千万部という雑誌や新聞が刷り上がっていきます。
夜な夜な、大波のような観衆が映画に見とれています。
一日中ひっきりなしにラジオもテレビも放送を続けています……その何パーセントが健全で、何パーセントが危険でしょうか。だれにもわからないでしょう。
＊司祭は小さな小さな群れに説教をしています。多くの地域で、教会はほとんど空っぽです……私たちには、教会堂が残されているだけです。それさえ残っていないこともありますが。そして、人々は連れ去られてしまっています。
エリア・ダッラ・コスタ枢機卿の言葉を考えてみるのは有益でしょう。「……勇気をもって現実に目を向け、私たちの周囲の小さな世界の向こうに目をそそぐならば、メンタリティーと方法の一大転換の急務に気づくでしょう。ところが、それができないならば、何年もたたないうちに、いのちの師であるお方の周囲に砂漠をつくってしまうことになり、当然のことながら、いのちそのものであるお方が、私たちを、役立たずで邪魔な死んだ枝として切り落とされるでしょう。」
＊世界の五大陸とその宗教状勢を簡単に書いたカードを目の前に置いておくのは、聖体拝領のよい準備にも、聖体訪問の第一部にも役に立ちます。私たちの使徒的熱誠を燃えたたせてくれるからです。
＊偉大な聖人といわれる人々は、今日ならば、熱意に燃え、心を躍らせて、マイクロフォンに飛びつき、自分たちに託された真理と正義と平和のメッセージを世に送り出すことでしょう。
イエス・キリストの「すべての人に福音を告げなさい。ひそかにあなた方に語ることを、屋根の上から告げ知らせなさい」という命令を不可能だと思わないでください。
「私のことばが全世界に告げられるように」とのイエス・キリストの聖なる派遣の文字どおりの実現は、私たちの時代まで取って置かれたのだ、ということを考えてみてください。
◆2--15 救いのメッセージを地の果てまでに