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新世紀ルーツへの巡礼
新しい時代:刷新の歩み
2)第2期:第4回総会(1977年)
1977年2月16日、第4回総会が総長シスターイグナチア・バッラから宣言され開催されました。
この総会のテーマは「証であり、福音宣教する共同体」でした。この年にもなると、選出された総会委員は、創立者の息のかかったメンバーと共に、世代の違った若いメンバーが各国から参加しています。
この総会のために、修道生活の諸点についての意見聴取が行われ、90%を超える会員の回答が寄せられました。これらの回答の分析から修道会の強みと弱みがはっきりと浮き彫りにされ、一番気にかかったことは修道会のアイデンティティの表現に不明確さが目立っていたことでした。
総会が修道会に提言した目標は、カリスマの考察、研究を促進することでした。
また、修道会の中に実際にある力と活動から来る要求の間にある不均衡に応えるために、使徒活動の縮小と、徐々に進められる使徒職センターや家事仕事への外部の人の雇用という2つの活動方針が進められました。
また、総会の中で、指導書のいくつかの部分を見直し、会憲については試みの期間がまだ足りないと評価され、試みの期間を1983年の総会まで延期する決議がとられました。
任期満了になった総長のために新総長の選挙も行われ、シスターイグナチア・バッラに代わりシスターマリア・チェボラーニが選出されました。
この総会後、修道会は、深めと研究の時期、第3期に入ります。この時期は総会の目標である「修道会のカリスマについて深い考察、研究を促進する」ことにより特徴づけられています。
この目標を目指して総統治は種々の手段を用いています。
会員がパウロ的召命の源泉を再発見し、召命への愛と献身を生きることができるよう援助するため、カリスマを深く研究するための方法を探る委員会が設置されました。
委員たちの仕事は大変なものでした。創立者を失ってまだ数年しか経ていない時に、当然のことながら、創立者の精神を深める源泉の整理もできておらず、体系的な研究も行われていなかったからです。
委員たちはある路線に従って資料をまとめ、会員に広げていくために、アニメーションを3回にわたって行いました。この会合は1カ月にわたるものですが、聖パウロ女子修道会会員だけでなく、聖パウロ会、師イエズス修道女会の会員も招かれ参加しました。
創立者がパウロ会創立40周年の折りに書いた“Abundantes divitiae(通常AD=エーディーと呼ばれている)”霊的手記をもとにはじめられたこの会合は、参加した会員の魂を燃えさせ、創立の精神に立ち帰らせ、一致のうちに終了し、ポジティブな結果を生み出しました。
この会合に参加したメンバーは自国に帰ってから会員たちにアニメーションを行い、その結果は非常に豊かなもの、創立者の精神の再発見と確認の機会となりました。
使徒職の面においても、固有の使命を強く打ち出し、使徒職センターと活動を再構築する歩みが生まれてきました。
◆11-新しい時代:刷新の歩み