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新世紀ルーツへの巡礼
新しい時代:刷新の歩み
4)新会憲のために
総長は会憲を会員に配布すると同時に、「修道会への忠実のうちに聖性と福音宣教の道を歩む道案内」と会憲を位置づけ、自ら会憲を読み、深め、生きるために役立つ「省察のためのガイドライン」を送り、個人として、共同体として会憲を吸収するようにと提案しています。そのガイドラインは「あなたのうちに与えられた神のたまものを再び燃え立たせなさい」という使徒パウロが愛する弟子テモテに書き送った手紙(二テモ 1.6)から取られていました。
また、会憲を吸収するために各地区の統治メンバーが指導するのを助けるために、ヨーロッパ、アフリカ、アジア・アメリカ・オーストラリア、南米と統治者への研修会も行われました。また養成担当者たちへの研修会も行われました。
会員はこの認可された会憲を喜んで受け止め、その会憲に従い、祈り、深め、挑戦、見直し……を行うことになります。
こうして第2バチカン公会議からの指導による歩みも新しい段階に入りました。
今までの歩みを振り返ってみると、なにもないところから全てが作られていった初期、イタリアと外国に修道院を開いていった1930年代、修道会が成長し発達していった時代、教会から正式に認可された1950年代、バチカン公会議の勧めを受け、創立者を失って今まで歩んできた道を振り返りながら、新しい時代に適応する会憲を創り上げ教皇庁の認可を受けた時代などが浮かび上がってきます。
この間、使徒職は、進歩が提供するコミュニケーションのメディアに開かれ、時代の挑戦を受けながら、時と共に広がっていきました。このことは、使徒的目的を表す名前の変遷をたどりながら読み取ることができます。
良い出版(Buona stampa)、出版使徒職、(apostolato stampa 、apostorato dell' edizione、または apostolato delle edizioni)、コミュニケーション手段による福音宣教(evangelizazione con i mezzi di comunicazione sociale)、社会的コミュニケーションメディアによる使徒職(apostolato degli strumenti di comunicazione sociale)などです。
時を経るにしたがって、いくつかの固有の側面が出来上がってきました。普遍性、巡回宣教、文化内開花の特徴をもつ新しい宣教のセンス、特に制作、書院での奉仕、家庭宣教と団体宣教の中で表される司牧的感覚などがそれです。また、会員は、創立者が1915年に述べていたように、使徒活動の中で司祭的熱意に参与する女性であることを実感していました。
非常にダイナミックな使徒職は、堅固な霊性なしには存続することはできません。そのために、熱心な祈りの生活、福音的勧告に生かされた生活が求められるのです。
霊的生活は、「道、真理、いのちである師キリスト」、パウロ的使徒的生活全体の中心であり総合であるキリストの神秘への参加として方向づけられています。全てはそのうちにあり、全てはそこに向かっています。
使徒的な霊性は、聖パウロの教えによって養われます。「聖パウロは、全面的に師を生きている。その教義、そのみ心、その人性と神性の奥義」と創立者は教えています。創立者が残された霊的遺産をこれからはその神髄を深め、生きていくことが求められます。このためにもパウロ家族として深めてていくことが求められます。
聖パウロの娘たちは、カリスマの遺産を深め生きる度合いに応じて、あの最初に創立者を促した同じ力によって、未来を見させてくれるあの精神に出会うことができるのです。
◆11-新しい時代:刷新の歩み