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新しい時代:刷新の歩み
霊性センターの設立 1
創立者とロアッタ神父
創立者の死後、聖パウロ会は創立者についての研究を始めるときが到来したと感じ、1971年に、アリッチャに霊性センターが設立されました。
ブラジルの管区長を終え、特別総会後アリッチャに滞在していたロアッタ神父がセンターの責任者に任命されました。
ロアッタ神父は、創立者の葬儀の時に、パウロ家族全体像、アルベリオーネ神父のビジョンをを紹介した司祭です。
霊性センターについてアルベリオーネ神父との関わりなどを含め、その当時のことをロアッタ神父とのインタビューからお伝えしましょう。
聞き手:女子パウロ会 シスター
語り手:ロアッタ神父
ロアッタ神父:
私は、1925年10月18日に『ジョルナリーノ』(子ども向け雑誌)をとおして、1971年11月26日まで、アルベリオーネ神父と一緒でした。ブラジルにいた14年間も、一緒でした。たまにしか顔を合わせなかったとしても、手紙のやりとりがありました。
女子パウロ会 シスター:
神父様の勉学の流れの中のある時点で、創立者の直接の介入というか特別なご命令、「師イエスを研究するように」との派遣があったと聞きますが、そのあたりのことをぜひ聞かせていただきたいと思います。
つまり、修練女の私たちには歯もたたないほどむずかしかった(笑い)、あの『師イエス』という本が出版されるまでのいきさつです。
ロアッタ神父:
修練女にはそんなにむずかしかったかな
女子パウロ会 シスター:
私などはイタリア語の知識も少ししかありませんでしたから、ずいぶんむずかしいでした。神父様にも、むずかしい、という声は届きましたでしょう?
ロアッタ神父:
ええ、ええ。
女子パウロ会 シスター:
私が知りたいのは、むしろ、創立者がこのテーマを神父様に出されたとき、何を意図しておられたか、ということです。
ロアッタ神父:
たくさんのことを考えていただろう、と思います、私が想像するところでは……。
1924年、25年……とくに1930年代に、創立者がかなり集中して提示し始めたのは、私たちが今、師イエスの信心と言っていることでした。
「道・真理・生命である師イエス、私たちをあわれんでください」、という祈りをつくったのもこの時期です。祈りをつくっただけではなく、メロディーをつけさせて、毎朝私たちは歌っていました。三つの祈りのメロディーがあって、一つはこんな歌でした(♪ 歌)。
女子パウロ会 シスター:
他の二つは……?
ロアッタ神父:
(♪ 歌で)「おおマリア、使徒の女王、私たちの保護者、私たちのため、また出版使徒職のために祈ってください」。
あのころは、出版使徒職と言っていましたから。
いや、たぶん、(♪ 歌で)「良書出版事業のために……」と言っていたと思います。
(♪ 歌で)「おお使徒聖パウロ、私たちの保護者、私たちのため、良書出版事業のために祈ってください……」とね。だれが作曲したか知りませんが、500人以上もの少年が一緒に歌ったものでした。
さて、ここで私に何年をもひと飛びさせるつもりかな。
この続きインタビューは次回にご紹介します。
◆11-新しい時代:刷新の歩み