home > 女子パウロ会とは > 新世紀ルーツへの巡礼 > 12-パウロ家族創立100周年 >

新世紀ルーツへの巡礼

目次

 パウロ家族は創立100周

 9)固有の使命、固有の霊性4

「」

「道・真理・いのち」と「師イエス」が結びつけられたを理解するためには、難解な課題の一つであったとアルベリオーネ神父によって霊性の道を研究するように言われたロアッタ師は言っています。

ロアッタ神父の証言によれば、彼は創立者から師イエス・キリストについて深めるように任命されたということです。
彼はインタビューの中でこう言っています。

1949年9月、アルバのわたしにアルベリオーネ神父から手紙が来た。
「今していることを全部手放して、トリノに行きなさい。トリノの修道院には資料の豊富な図書室もあるし、他の便利もあるから、そこで師イエスについての本を書きなさい」。
彼は、師イエスについて本を書け、と言った。

師イエスの本を書けと言われたら、あなただったらどうする? わたしはその言葉を文字どおりにとった。

わたしたちはいつでも「師イエス」と呼びかけて祈っている。だったら、これはどういうことか、師とは何か……。そこでわたしは教父の著作から聖書から、手あたり次第にこれに触れていけそうな本を読みまくった。この面に触れているのではないか、と思われる本を読み続けた。

2年間。昼も夜も、1日15、6時間読んだ、教父の著作を洗って、師イエスについてのたくさんのことを見つけた。実に興味深いものがたくさんあった。

ある日、アルベリオーネ神父は、「ローマに来て、その仕事を続けなさい」と言われた。
わたしはローマに行って、この収集の作業を続けた。

実に、アルベリオーネ神父は、イエス・キリストの「師」に「全体」の表現である「道・真理・いのち」を結びつけたのです。

世紀を分ける夜において、創立者がこのことを理解していたとは言いがたいのですが、創立者が霊的手記を書いた時点では、すでにこの考えは定着していたと言えます。

パウロ家族は使徒の女王のまなざしのもとに、聖パウロの精神をもって、道・真理・また生命であるイエス・キリストの福音を充全的に生きることを切望する。

…充全的なイエス・キリストがある。こういう傾倒の仕方によって、人間は全くイエス・キリストからとらえられ、征服される。信心は充全となり、こうして修道者も司祭も、上知、(勉学と天賦の知恵)、身丈(おとならしさと徳)と恩寵(聖性)において、イエス・キリストの完成したよわいにまで、また、《生きているのはもはやわたしではない・・・・キリストがわたしのうちに生きておられる》(ルカ 2.52、ガラ 2.20 参照)とあるように、キリストが人間のに、あるいは人間にとって代わるまでに成長していくのである。神人イエス・キリストのペルソナに対する信心のすべては、所詮、この道・真理・また生命の信心に収斂していくのである。

◆12-創立100周年に向かって


▲ページのトップへ