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新世紀ルーツへの巡礼

目次

使徒職の発展

4) 週刊誌「ファミリア・クリスチアーナ(キリスト者の家庭)」の発行

パウロの娘たちの働きにより、新たな普及の手段をもったパウロ家族は、アルベリオーネ神父の、定期刊行物はその人のメンタリティーをつくるとうい考えをもとに、キリスト者の家庭向きの週刊誌づくりへと動きだします。

雑誌:ファミリア・クリスチアーナ

1930年、アルベリオーネ神父は、当時の退廃した雑誌に対して、キリスト者の家庭向きの週刊誌を出そうと考えたのでした。

キリスト者の生活に直接関係があり、しかもすぐに実践できるような子どもの教育、料理、あみ物、家庭医学……などをはじめとした家事のことや、経済、社会問題、小説、ニュースなど、家庭で親も子どもおもしろく読める記事を掲載した雑誌でした。

初刊が出版されたのは、1931年のクリスマスの日でした。それは二色刷、12ページの冊子のようなもので、ほとんど写真とかイラストなどはありませんでした。この雑誌はみなから喜ばれ、5千部~1万部普及されたのでした。

第二次世界大戦中は、一時出版がストップしたこともありましたが、戦後はサイズも大きくなり、カラー刷りとなりました。この雑誌はその後もますます発展し、社会のオピニオンを生み出すまでに影響ある雑誌となっていき、やがてヨーロッパでは約150~200万部を発行する一番普及されている週刊誌となりました。

かつて、アルベリオーネ神父はアルバで少年たちに、「やがて、ここの印刷工場には鉄道の引込み線が引かれるようになるだろう」と言って、少年たちの心を夢でいっぱいに広がらせたのですが、それは、第二次大戦後に実現したのです。鉄道で、また専用トラックで、全国津々浦々まで運ばれていっています。

現在の、印刷工場は大きな輪転機が数台そなえつけられ、コンピュータ化されフル回転してキリスト者の家庭に奉仕しています。

なお「ファミリア・クリスチアーナ」の編集部はミラノ市に移され、100人以上の人々が働いています。また、世界の国々にも専門の特派員を派遣し、政治、経済、文化、風俗、ファッション、スポーツ……などをレポートさせ、人生相談のページなども設けられ、人々から読まれています。「ファミリア・クリスチアーナ」は、確かに人々のメンタリティーに影響を及ぼす雑誌として評価されています。

現在、「ファミリア・クリスチアーナ」の精神は、イタリアだけでなく、アメリカ合衆国、ブラジル、アルゼンチン、フィリピン、日本、インド……と出版され、「ファミリア・クリスチアーナ」の読者は、700万人を越えています。

国によって違いがありますが、聖パウロ会が出版し、聖パウロ女子修道会が、普及センターという書院を通じて、教会や図書館などを通じて普及にあたりました。

1931年には、聖パウロの娘たちは、支部と共に、30もの普及センターを開いたのです。

◆2--13 使徒職の発展


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