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新世紀ルーツへの巡礼
神との契約
1) 使命のために行う神との契約
アルベリオーネ神父に委ねられた使命について、主が彼にそのみ旨を示されたという事実を、「出版の使徒」の養成と指導にその存在をささげ尽くすことこそ、神のみ旨であると義務として感じるほどに、深く自覚していました。
アルベリオーネ神父が、自分の周りに集めた小さな共同体の中で起こっていた出来事を理解するために、まず彼自身の固有の召命と使命について彼自身が持っていた自覚と、召命自体が持っている力強い働きに関する彼の確信とを念頭におく必要があります。
アルベリオーネ神父は、それを「神との契約」という形で、遂行していきました。
ジャッカルド神父は、こうつづっています。「良い出版物の使徒職のためにする契約は、今この地上に存続するものの中で最も美しく、きよく、価値のある使命と業に献身する約束です。もし、神がひとつの功徳をたてる許しを与え、天使を地上に送られるなら、その天使はきっとここに来ると私は確信しています。もし、今、聖パウロが生きていたら、善を行う望みで火のように燃えている彼は、きっとこの家に来るでしょう。私はそう確信しています。」
この新しい召命を実現するにあたり、マエストロ(師、先生の意)、指導者の役割はアルベリオーネ神父に与えられたのです。
今朝、またシニョール・テオロゴ(神学の先生という意味で、アルベリオーネ神父のこと)は預言的なことをおっしゃった。
「昨夜と、この数日ほど、はっきりと神のみ旨を見たことはありません。神はわずかの人を望んでおられます。しかし、彼らは、善意と断固とした意志をもった人です。
おお、私たちの使命の偉大さを理解できるなら!
成長するにつれて、それをいっそう強く感じるでしょう。完全にわかることはできないでしょう。天の聖母マリアも、それを完全に理解できないほどなのですから。
しかし、あなたたちの中にはすでに8人ないし10人の善意の人がいます。
欠点はあります。改善されなければなりませんが、善意の人です。私は彼らをうらやましく思います。ほんとうにうらやましく感じます。
主が聖パウロに、『アナニアのもとに行きなさい』とおっしゃったように、『長上のところに行きなさい』とおっしゃいます。彼らは、完全に自分を私に任せています。すべてにおいて私に従っています。私はまちがいもしましたが、本質的なことはあたっていたと思います。善意とエネルギーに満ちた人が必要です。」
“神がこう望んでおられる”ということは、教会と人類にとって、避けて通ることのできないことであり、また、人間のどんな力も、神のご計画の実現を妨げることはできません。このことは歴史が証明しています。
しかし、人はたびたびこの歩みを遅らせるのです。アルベリオーネ神父もそれを感じとっていました。彼は、少年たちにただ2つの心配事がある、「私がまだ善人でないことと、あなたたちがまだ聖人でないこと」と言っていました。
尊敬する父は、黙想のときに、2つの心配事があると言われました。
「私はまだまだ善人でない、また、あなたたちもまだまだ聖人ではない。このことだけが私の心配事であり、他にはない。他のすべてのことは取るに足りず、自然にうまくゆく。
……あなたたちもこの心配事を担い、それを感じて心痛し、修道会をそこから解放したいと望んで欲しいと思います。
もっと謙遜と温順、飛躍の精神が必要です。すべてはあなたたちの熱心にかかっています
◆02--4 神との契約