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新世紀ルーツへの巡礼
神との契約
3) 主との契約
ジャッカルド神父の日記から1919年1月7日
photo by:Shoko Sirai
昨晩(主のご公現の祝日)、敬愛する父(アルベリオーネ神父のこと)は、主と契約をしなさいと全員に勧められました。父と結んだ契約、それは1を聞いて4を知ることです。
今朝、黙想のときに、敬愛する父は私たちに契約の重要さ、その基盤、条件、勧めを繰り返して話されました。父の言葉には熱がこもり、確信に満ちあふれ、人を納得させるものでした。
その話は、次のようです。
信頼:
すなわち願い求める者に英知を与えると約束された神に信頼すること。
聖アルフォンソ・ロドリゲスや、アルスの主任司祭(聖ヨハネ・マリア・ビアンネ司祭)の例を引いて、父は話されました。神への信頼は、神のお気にめすことです。本会が存在し、繁栄するのは神の思し召しです。
普通、私たちは、勉強に必要な時間だけ勉強できません。世間に欠けているもの、それは信頼です。敬愛する父は、誰の中にもまだこの信頼を見つけたことがありませんと言われました。ところで、世のすべてのものには信頼するのに、神には信頼しない私たちは、愚かです。…… 私たちは4分の1の時間だけ勉強します。神学校から来た人は、神学校での考え方、勉強すればするほど覚えるということを取り除かなければなりません。家庭から来た人は家庭で得た考え方を取り去らねばなりません。
契約の重要さ:
契約を本気でしなければなりません。本気でやらなければ、尊敬を失います。……契約は、今は低いレベルの学業成績を再び引き上げるでしょう。この契約をもって私たちは進むことができるし、奇跡までも起こるでしょう。そうです。神は約束を決して破られません。そうです。経験は、そのことを立証しています。
条件:
- 神への信頼。
時間を活用すること。1をもって4倍にすると信じながら、全幅の信頼を寄せる人は、この契約を結べばいいのです。そうでないなら、結ばなくてもよいのです。しかし、そうなら本会で勉強しない方がいいのです。 - 勉強にあてられた時間を上手に使わなければなりません。そのことを約束すれば、これを守らなければなりません。そうでなければ契約は無効となります。
- 良い出版物と神の栄光のためだけに学んだものを使うと、約束しなければなりません。犠牲を払っても、収入が少し減っても守らなければならないほどのまじめな約束であるはずです。
この3つの条件をまじめに満たさないなら、この契約を結ばない方がよいのです。たとえ契約しても無効だからです。父はもうすでにこの契約の経験があるので、神とこの契約を結びなさいと勧めてくださいました。しかし、それは全く自由にまかせられています。
神は誠実な方です。私たちのほうでは、条件を1つでも破ってはいけないのです。ミサ中に聖母マリアの連祷(れんとう)と「ヴェニ・クレアトール(聖霊来てください)」を適当に唱え、それに「主の祈り」と「聖母マリアへの祈り」と「栄唱」を各々3回ずつ唱えました。各条件ごとに、「主の祈り」と「聖母マリアへの祈り」と「栄唱」とを1回ずつ唱えました。
(ミサが終わってから)「聖母マリアへの祈り」の前に、敬愛する父は契約文を唱えました。この契約文を唱えたい人は、各自 心の中で、これを繰り返し唱えました。……
私たちの父が、み摂理への信頼について語るとき、説教はなかなか終わりません。父自身がそのことを認めています。父の口から燃えるような言葉が飛び出します。文章は、心から勧められるままに出てきます。文章上の正しいつながりがあまりないのですが、説得力があります。
◆02--4 神との契約