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新世紀ルーツへの巡礼
聖パウロの大聖堂
3)「聖パウロの大聖堂」は、どんな聖堂?2
正面祭壇には、第2次世界大戦の中、ヴィルリオ・アウダーニャにより型を造られ、完成された8メートルにも及ぶ大きな「栄光の聖パウロ」の大理石像があります。聖パウロの像としては、世界で一番大きいものだといわれています。
このパウロの像の右上には、天使がパウロ家族の紋章(A)を左上におられる聖師イエスに差し出しています。
またパウロの足下左には天使が剣(B)を、右下には別の天使が開けられている本(C)を下から支えています。
そこには、「イエス・キリストは、きのうも今日も、また永遠に変わることのない方です」(ヘブライ人への手紙 13.8)が書かれています。
パウロ像の下には、アルベリオーネ神父が尊敬したヨハネ・クリゾストモ(D)がいます。
アルベリオーネ神父は、ヨハネ・クリゾストモについて、「パウロを崇敬する熱心さは、彼の手紙を読むことを決して止めないことで、わかります」と書き残しています。
ヨハネ・クリゾストモの右には福音史家、使徒言行録の著者であり、パウロと最後まで共にいた医者でもあるルカ(E)がいます。
パウロは手紙で、何度か彼について述べています。
わたしたちは一人の兄弟を同伴させます。
福音のことで至るところの教会で評判の高い人です。
コリントの信徒への手紙Ⅱ 8.18
その他にも、次のようにルカについて書いています。
★愛する医者ルカとデマスも、あなたがたによろしくと言っています。(コロサイ 4.14)
★ルカだけがわたしのところにいます。マルコを連れて来てください。彼はわたしの務めをよく助けてくれるからです。(テモテⅡ 4.1)
★わたしの協力者たち、マルコ、アリスタルコ、デマス、ルカからもよろしくとのことです。(フィレモン 1.24)
ルカの前には、テクラ(F)がいます。
テクラは、教会の伝統では、パウロがイコニオンで出会った若い女性として紹介されています。
一番右には愛する弟子テモテ(H)がいます。 パウロは手紙で、「信仰によるまことの子テモテへ」(テモテ 1 1.2)と呼びかけています。
テクラの奥は、アルバのフランシスコ・レ司教(G)です。
テモテの右上には、アルベリオーネ神父(I)の姿があります。1974年に修復した際に、付け加えられました。
聖パウロ大聖堂のスケールの大きさが、みなさんにおわかりいただけたでしょうか。
次回は、聖パウロ大聖堂の中、ステンドグラスや、十字架の道行きなどの内装をご紹介しましょう。
◆5--2聖パウロの大聖堂
- 1) 聖パウロ大聖堂建築
- 2)「聖パウロの大聖堂」は、どんな聖堂?1
- → ヨハネによる福音 21章
- → トビト記
- 3)「聖パウロの大聖堂」は、どんな聖堂?2
- 4)「聖パウロの大聖堂」は、どんな聖堂?3
- → ピエトロ・ボッラーノ神父の証言(2)
- → 聖パウロ修道会創立50周年によせて