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新世紀ルーツへの巡礼
第2バチカン公会議の歩みの中で
5) シスターアスンタ・バッシの「広報機関に関する指針」に関する講話
公会議参加者たち
シスターアスンタ・バッシは、「広報機関に関する指針」が出された時のことを次のように語っています。
金曜日の朝、アルベリオーネ神父から次のような電話がかかってきました。
「オッセルバトーレ・ロマーナ(バチカンの新聞)に載っていた『広報機関に関する公会議の指針』を読みましたか。この出来事があなたたちにとってどのような意味をもっているか理解できたでしょうか。
教皇聖下と教会とが、あなたたちの使徒職の道具である広報機関を真の使徒職の手段、司牧活動の道具として荘厳に宣言し決定なさったのです。
今は、あなたたちにとって非常に大切な時期であることを理解しなければなりません。
すぐにこの指針を訳して、私のところに届けてください。そして私も手紙をそえますから、すぐ全支部の院長たちに発送するのです。この指針の重要性を、みなに分からせるべきです。今から、もっとよく教会に奉仕しなければなりません。」
シスターイグナチア・バッラは、これについて「創立者は、最初の言葉を投げかけてくださいました。だから、これについて考えを深め、またそれを実現していくのが私たちの務めです」と言いました。
また、昨日、一人のモデナ市の教区司祭は、私に次のように言われました。
この日は、あなたたちの歴史に残る偉大な日となるでしょう。現に全世界の司教たちが、あなた方の創立者が先駆者であり、預言者であったとはっきり悟ったのですから。
今、教会が決定した事柄を彼は50年前にはっきりと予見し、またその実現に努めきたのですから。
現在では、この指針は容易に実現され得ると言うことができるでしょう。あなたたちの修道会があるからです。
もし、あなたたちとそしてあなたたちの創立者がいなかったなら、今、この指針の実現はもっと長い日時を要したでしょう。教会はすでに広報機関に対するはっきりとした考えを持ち、また可能性と組織網をもっている修道会を所有しているわけですから。とにかく、この出来事は、あなたたちにとっても司教たちにとっても特別の出来事だと思います。
もうひとつ、私たちにこの指針の重大さを気づかせたことがありました。
この指針の発表後、1人のシスターが司教たちの宿所に行ったとき、司教たちの態度はこの出来事の重大さを示していました。ある司教は、シスターたちに「あなたたちの時ですよ」と言われました。
それで、私は、今、私たちはその重要さを自覚し、各自が思慮深くまた、正しい態度をとるべきであり、修道会は今、偉大な業をとげなければなならないということでした。
もし、会員がこれに応ずる態度を整えているなら、修道会もその召命に応えることができるでしょう。
アルベリオーネ神父
ですから、まず、この指針についてはっきりとした見解をもつ必要があるということです。この指針の中にはなにも私たちにとって新しいことはありません。私たちが終始長上から聞いていることの確証とも言えますし、また毎朝となえる「イエスのように人びとの救いを渇望する者の祈り」の解説であるとも言えますから。
アルベリオーネ神父が新しい飛躍の出発点と言うのは、非常に当を得たことであり、単に知的な飛躍だけではなく、霊的にも使徒職においても飛躍しなければなりません。特に、私たちは今これらの広報機関を教会内での司牧的観点から見直すことが必要です。
そして、また各自は人びとの魂を求める苦しみ、また社会状態やマス・メディアを与え尽くしたいとの熱望に燃えなければなりません。
◆9--1 第2バチカン公会議
- 1) 第2バチカン公会議開催の告知
- 2) パウロ家族は公会議をどう受け止めたのでしょうか
- 3) 公会議の舞台裏
- 4) アルベリオーネ神父 第2バチカン公会議に出席
- 5) シスターアスンタ・バッシの「広報機関に関する指針」の講話