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教会カレンダー

聖ヨセフ

第1朗読 サムエル記下 7章4~5a、12~14a、16節

第2朗読 ローマの信徒への手紙 4章13、16~18,22節

福音朗読 マタイによる福音書 1章16、18~21、24a節

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聖ヨセフの祝日が教会暦で祝われるようになったのは、10世紀の西方教会においてです。

聖ヨセフへの崇敬は、聖母マリアと幼いイエスに対してのやさしい愛からです。

ミサの叙唱をみると、彼の使命が書かれています。

  • 義人聖ヨセフ(マタイ 1.19 参照)は、神の母おとめマリアの夫に選ばれ、
  • 誠実賢明なしもべとして聖家族を守り、
  • イエス・キリストを養い育てたと。

集会祈願では、「あなたは救いの神秘の夜明けに、聖ヨセフをキリストの忠実な守護者に立てられました」と祈ります。

聖マリアが「教会の母」、聖ヨセフを「教会の保護者」として祈ってきた伝統に従い、今日は聖ヨセフに、教会のために祈りましょう。

パウロ家族の創立者アルベリオーネ神父は、当時の教会の伝統に従い、月の第1水曜日を聖ヨセフにささげ、特別に彼に祈ってきました。会員に愛され今も大切にされている祈りをご一緒に祈られませんか。

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第1朗読は、サムエル記下のナタンの預言からです。ダビデは自分が家に住みながら、主が天幕におられることを思い、主のために神殿を建てたいと思いナタンに相談します。はじめナタンはこれに同意したのですが、主はこの計画をとどめるようにとダビデに告げることを命じられます。それが今日の朗読になっています。

ダビデの「子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする」と主は約束されます。「この者がわたしの名のために家を建てる」とも言われます。

「わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる」と14節にありますが、ダビデの血をひく王に対して、主が父と子の関係をもつと言われていますが、この父と子の関係は新約においてダビデの子イエスに適応されています。

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第2朗読は、ローマの信徒への手紙4章、神の約束とアブラハムの信仰について読まれます。「神はアブラハムやその子孫に世界を受け継がせる」約束です。

神の約束は、アブラハムの信仰ゆえに成就されました。この成就は神の寛大な恵みによるものです。神の約束は、神の無償の恵みとアブラハムの信仰、神はまさにそのようなお方であるという確信にかかっています。

聖ヨセフの祝日にこの箇所が読まれるのは、「彼は希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱いて、信じ……多くの民の父となりました」という、まさに聖ヨセフの信仰を考察すると理にかなったことと言えます。

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今日の福音は、マタイによる福音書からです。選択としてルカ福音書2章41~51aを読むこともできますが、ここではマタイ福音書にそって考察したいと思います。

今日読む箇所の前(1~15節)は、イエス・キリストの系図について書かれており、次にイエス・キリストの誕生の次第が述べられます。

「母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった」と聖書は述べます。ヨセフは、当時のイスラエルの社会で、認められた離婚をしようと決心しますが、彼は主の天使が夢で語った言葉によって思いとどまり、生まれる子をダビデ家の者として受け入れることをもう一度決心します。

その歩みの中での畏れ、葛藤、悩み、正しい人の姿が伝わってきませんか。

神の子であり、人の子であるイエスを信じたのは、マリアを受け入れたヨセフが最初でした。聖ヨセフについては、福音書がにわずかに伝えられているだけですが、このわずかなことが多くのことを私たちに語ってくれているとは思われませんか。彼の言葉は聖書には何も残されておらず、彼は沈黙の聖人としてまた「天の父の温順な道具として、イエスの誕生と幼年期のすべてを取り計らい、また、イエスを、人びとのためのいけにえ、祭司、師とするために養育された」聖人として、今日は特別に教会という家族のために祈る日としてはいかがでしょうか。

祈り

 すべてを治められる父よ、
  あなたは救いの神秘の夜明けに、
  聖ヨセフをキリストの忠実な守護者に立てられました。
  聖人の祝日を祝う教会が、
  その祈りに支えられて、
  救いのみわざの完成に役立つことができますように。
   集会祈願より

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第1朗読 サムエル記下 7章4~5a、12~14a、16節

しかし、その夜、ナタンに臨んだ主の言葉は次のとおりであった。
「わたしの僕ダビデのもとに行って告げよ。

あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、
あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。
この者がわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに堅く据える。
わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。

あなたの家、あなたの王国は、あなたの行く手にとこしえに続き、
あなたの王座はとこしえに堅く据えられる。」

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第2朗読 ローマの信徒への手紙 4章13、16~18,22節

神はアブラハムやその子孫に世界を受け継がせることを約束されたが、
その約束は、律法に基づいてではなく、信仰による義に基づいてなされたのです。

従って、信仰によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。
恵みによって、アブラハムのすべての子孫、つまり、単に律法に頼る者だけでなく、
彼の信仰に従う者も、確実に約束にあずかれるのです。
彼はわたしたちすべての父です。

「わたしはあなたを多くの民の父と定めた」と書いてあるとおりです。
死者に命を与え、存在していないものを呼び出して存在させる神を、
アブラハムは信じ、その御前でわたしたちの父となったのです。
彼は希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱いて、信じ、
「あなたの子孫はこのようになる」と言われていたとおりに、
多くの民の父となりました。

だからまた、それが彼の義と認められたわけです。

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福音朗読 マタイによる福音書 1章16、18~21、24a節

ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。
このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。

イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。
母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。
夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。

このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。
「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。
マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。
マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。
この子は自分の民を罪から救うからである。」

ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり(にした。)

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