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キリシタンゆかりの地をたずねて
長崎県 長崎市
西坂公園
1587(天正15)年、豊臣秀吉は「伴天連追放令」を出し、キリスト教を禁じ、宣教師に国外退去を命じました。しかし、ポルトガル船との貿易は許していましたが、1596年10月のサン・フェリペ号事件をきっかけに再び禁教令を公布しました。
キリシタン弾圧がはじまり、外国人宣教師と信者24名が捕縛されました。1597(慶長2)年1月、彼らは、長崎で処刑されるために大阪を発ち、歩いて長崎に向かいました。途中で2人の信徒が捕縛されました。
2月4日、長崎・時津に着いた一行は船で夜を過ごし、翌朝、歩いて西坂の丘に向かいました。西坂に着くとすぐに十字架に縛り付けられ、槍で両脇を突かれ殉教しました。
26人の殉教は、ヨーロッパに伝わり、1862年6月8日、ローマ教皇ピオ9世によって列聖されました。
その後も、中浦ジュリアン神父をはじめ多くのキリシタンがこの地で殉教しました。
現在西坂の丘は公園となり、1956(昭和31)年、長崎県指定史跡として指定されました。
また、列聖100年を記念して1962(昭和37)年、舟越保武氏作の高さ5.6メートル、幅17メートルの御影石の台座の上に、26聖人の等身大のブロンズ像が彫られた記念碑が建てられました。
敷地内には、今井兼次氏の設計による日本26聖人記念館の資料館と記念館(聖フィリッボ教会)、ルイス・フロイスの歴史の碑も建てられています。
- 住所:〒850-0051 長崎市西坂町7-8
- アクセス:JR長崎駅から徒歩5分
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