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新世紀ルーツへの巡礼
最後の奉献
1)シスターテクラ・メルロのいのちの奉献
奉献文の一部
1961年5年28日、シスターテクラ・メルロはアリッチャでの黙想会中、三位一体の祭日にすべての聖パウロ女子修道会会員の聖化のために、聖人になれるように自らのいのちを奉献しました。この前日、彼女は修練長に「あす、三位一体の祝日に、私は本会の修道女がみな聖なるものとなってくれるよう、私のいのちをささげるつもりです。」と手紙を書き送りました。
シスターナザレーナに送った手紙の一部
至聖なる三位一体の祝日に
アリッチャ 1961年5月28日
パウロの娘がみな聖人になるように
私のいのちをささげます。
至聖三位一体のとうといペルソナである御父、御子、聖霊、心からへりくだり 痛悔の念をもってお願いいたします。どうか みなが聖人になることを願って パウロの娘のこの修道会全体のためにおささげする私のいのちをお受けください。
すべてはあなたのもの、このつつましいいのちもあなたのものです。至聖三位一体、どうかすべてが いや増すみ栄えのためとなり、いととうといみ旨を実現するためになりますように。
至聖おとめマリアのみ手にいっさいをゆだねます。あなたは御子の母聖霊の浄配として 至聖三位一体に深くあずかっておられます。聖パウロ、あなたのうちにある神への愛と人々への熱意を みなにお与えください。
いまも、いつも、とこしえに、アーメン。
シスターテクラ・メルロ
彼女は、会員が出版者としても、著述家としても、最新のレベルの社会的コミュニケーションの専門家としても、効果的な使徒になることを望んでいたのはいうまでもありません。しかし、第一、主要の目的は、あくまでも会員の聖化なのです。
シスターテクラ・メルロは、そのための養成を任務の第1の場においたのでした。 彼女にとり他のことはすべて手段であり、目的の前には従属するものなのです。「主をさしおいて、修道会を大事にするようなことがあってはなりません。完全さは神のご意志を行うことに尽きます」と、いつも言っていました。
シスターテクラ・メルロは、東洋と最後の旅行となるアフリカの旅を終えたころ、彼女は「私はあまり元気ではありません。もちろん床につくほどではないので、苦しくてもがんばらなければなりません。きっとどこか、調子の悪いところがあると思います。でも神にお任せします」と言っていました。それを聞いた会員は「その声はいくぶん悲しく響き、そのほほえみには愛情とともに、いくらかのかげりがありました。しかし、すぐそれは完全な喜びのほほえみと変わりました」と語っています。
◆10-2 最後の奉献
- 1)シスターテクラ・メルロのいのちの奉献
- 2) シスターテクラ・メルロの再度の発作
- 3)1963年の旅行
- 4)最後の日本訪問:パガニーニ神父の証言から
- 5)パウロ6世、アルバーノのクリニックを訪問
- 6)シスターテクラ・メルロの霊的遺書:ペンだけでなく心で
- 7)シスターテクラメルロの「魂の日記」から