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新世紀ルーツへの巡礼
最後の奉献
7)シスターテクラメルロの「魂の日記」から
創立者と共に
シスターテクラメルロのの最後の時、世界のパウロの娘をもう、いまは訪問もせず、彼女の場は総本院だけになり、彼女の手紙の返事がゆっくりとしたリズムになる一方で、毎日、彼女の手帳には簡潔な霊的記録が残されていきました。それはパウロの娘テクラ・メルロの魂の日記になっていったのでした。
その中からいくつかをご紹介しましょう。
1963年:
6月2日聖霊の恵みと影響のもとに生きる。私の魂のなかで働かれるのは聖霊です。聖霊とともに御父と御子がおられます。聖化してくださる聖霊を悲しませることがけっしてないように。
6月3日
聖パウロのように神との一致を生きる。「生きるのはキリスト」、キリストによって、キリストのうちに、キリストとともにいっさいを行う。人々を愛し、人々の善のために働く。みなが救われますように。いつも謙遜、忍耐、信仰。マリアよ、私を助けてください。
6月4日
月曜日の夕方、教皇ヨハネ23世が死去された出来事について
昨日19時49分、教皇逝去。どんなときにも神のお呼びに準備ができていること。神と聖マリアをお喜ばせするためにすること。だれにたいしても親切であること。永遠の安息を彼に……。
6月5日
いつも永遠を念頭に置くこと。生涯は天への準備です。万事をただ、神のためにすること。神をお喜ばせするために。マリアよ、あなたに信頼します。
6月6日
ヨハネ23世教皇様の埋葬。
謙遜を愛し、謙遜を実践し、エゴを死なせること。誓願を守ること、清貧、従順、繊細さ。すべて、永遠をめざして。マリアよ、あなたに信頼します。
6月16日
イエスへの全幅の信頼。彼が私を救ってくださるでしょう。彼は私に天国を開くために、私のために死んでくださいました。修道召命を与えるほどに私を愛してくださいました。私のイエス、あなたに信頼します。
この6月16日、こう書いてから、シスター・テクラ・メルロは脳の発作に襲われました。8か月のうちに彼女を墓に連れていってしまう病のはじまりでした。
翌6月17日、シスター・テクラ・メルロは三つのことばだけ書いています。
6月17日
ほとんど、わかりませんでした……病気。
6月18日
同じ。
6月19日
病気(大文字で書かれています)
6月20日
同じ。
6月21日
いくらかよくなる。
6月26日
神様をお喜ばせすること。彼に深く信頼して。
10月14日
主よ、私がいちばんものわかりが悪く、みじめなもの、わからず屋で、世界中でいちばん罪深いものであることをわからせてくださって、ありがとうございます。そして、あなたのお恵みでわかったことは、すべてがあなたによって起こったこと、あなたが許されたからそうなったことばかりだということです。病気であるのも、弱くみじめなものであるのも、みなあなたが許されたから起こることです。イエス様、あなたに信頼します。聖マリア、あなたが私を助けてください。
10月20日
神への大きな信頼、安心しきった信頼。神はお父様、私たちを支え、私を助け、私にすべてをくださり、天国で私を待っていてくださる私たちの父です。どんなことも、ただ、天の御父をお喜ばせするためにすること。マリア様、私を助けてください。あなたは神のみ心にかなう方です……。
記録は11月22日まできちんと続けられ、つぎのことばで結ばれています。
主よ、私はいつも万事においてあなたのみ旨を行いたいのです。
いつも万事においてあなたに従いたいのです。
私の天使、あなたが私を助けてください。
◆10-2 最後の奉献
- 1)シスターテクラ・メルロのいのちの奉献
- 2) シスターテクラ・メルロの再度の発作
- 3)1963年の旅行
- 4)最後の日本訪問:パガニーニ神父の証言から
- 5)パウロ6世、アルバーノのクリニックを訪問
- 6)シスターテクラ・メルロの霊的遺書:ペンだけでなく心で
- 7)シスターテクラメルロの「魂の日記」から