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新世紀ルーツへの巡礼

目次

神への旅

10)シスターテクラ・メルロは、みなの中に

協力者会の雑誌の表紙

1964年3月号の「COOPEROTORE PAOLINO(「パウロの協力者」という意味で協力者たちのための月刊雑誌の名前)」では、シスターテクラ・メルロの特集が組まれました。次のような記事で彼女について語っています。

  • 愛する協力者へ
  • アルベリオーネ神父から見たプリマ・マエストラ(第1の師という意味で、シスターテクラ・メルロのこと)
  • ララオーネ枢機卿の言葉(葬儀ミサでの)
  • 彼女の存在により与えられた光
  • 司祭職に参与する女性
  • 外国旅行
  • 宣教地でのプリマ・マエストラ
  • 外国ではこう記憶しています
  • 娘たちはこう記憶しています
  • 彼女を知った人たちの思い出
  • 彼女の最後の時は、苦しむ人の中にあって、愛された
  • 苦しむ人々の保護者
  • 彼女の考え

最初のページには、彼女の生活は「隠されている泉のようだ。しかし、隠されていても彼女の存在は記されている」と書かれています。

1964年3月19日、聖ヨゼフの祝日を祝う会でアルベリオーネ神父は次のように語っています。

毎年、シスターテクラ・メルロも一緒にこの祝いに参加していらっしゃいます。みなさん、あまり悲しまないでください。彼女はここにおられます。

あなたたちは彼女の精神を受け継ぎ、それを生き、保っていこうと努めているのですから、彼女はあなたたちの精神のうちにおられます。

そして次に、天と地におられます。天上と地上に「マエストラ(師という意味)」が必要です。

天に共同体が形づくられてきたので長上も必要です。だから主は天上と地上に一人ずつ長上をおくようにはからわれたのです。

彼女が遠くにいるなどと考えないようにしてください。近くにいると感じるのです。感情的にだけではなく、活動や考え、望み、生活の中で感じるのです。

……喜びと平和のうちに過ごしなさい。私たちは天国の控え室にいるのです。シスターテクラ・メルロはもう天国に入って私たちを待っておられます。だから喜びと平和のうちに生きるようにしなさい。

そして修道会の上により豊かな恵みが与えられると信じましょう。シスターテクラ・メルロは、あなたたちみなについて満足しておられます。

あなたたちと一緒におられた時でも、もしアルバに行かれたならローマには不在でしたし、イタリアに留まられる時には日本にはおられませんでした。しかし、今天国に行かれてからはどこにでもおられます。彼女を近くに感じなさい。もうあなたたちの天国の席を準備してくださっているのです。喜んで、元気をだして前進しなさい。

アルベリオーネ神父は、こうも言います。

全ての聖パウロの娘たちがシスターテクラ・メルロの模範にあやかるように。1日の活動をやり遂げる時の勤勉さや、人間関係などを見倣うように。
模倣すること。もし人が、神への信仰、希望、愛、および隣人への愛を生きるならいつもその人は、聖化の道を歩むでしょう。隣人への愛は、特に、神の言葉、人々の救いの言葉を運ぶ使徒職の中で実践されます。(……)

もし全ての聖パウロの娘がシスターテクラ・メルロを見倣うなら、修道会はどれほど進歩することでしょう。修道会はどれほど多くの聖人を生むことでしょうか!

……信仰をもって前進しましょう! もし天国のシスターテクラ・メルロを喜ばせたいなら、彼女があなた方に残した模範に従って生きなければなりません。

もし本当に彼女を愛しているなら、彼女の教えに耳を傾けなければなりません。

彼女の生涯はまことに聖性のすぐれた模範です。彼女は、観想の人であり、活動の人でした。彼女のうちに観想があり、同時に共同体生活におけるこまごまとした必要事への配慮がありました。

聖パウロの娘たちは、シスターテクラ・メルロのうちに本当の母の姿を見ています。彼女はカリスマを使徒的活動のうちで具体化しただけでなく、聖性の道を進みながら、それを福音的生き方にしました。

1991年1月22日にヨハネ・パウロ2世は彼女の徳が英雄的であることを認めて署名し、彼女を尊者に挙げられました。

世界のあちこちでシスターテクラ・メルロの取り次ぎを祈っています。みなさまもご一緒にお祈りください。

◆祈り:列福を求める祈り

 三位一体の神よ、
  主が、シスターテクラ・メルロに大いなる光と、恩恵と、諸徳を与え、
  また、彼女を聖パウロ女子修道会の上知に満ちた母、
  確実な指導者と選んでくださったことを感謝いたします。
  
  どうか、聖体にまします聖師イエスと、教会と、福音に対する愛に生き、
  また、社会的コミュニケーション手段による使徒職によって
  完全な犠牲に至るまで人々に奉仕した彼女の取り次ぎによって、
  わたしたちにもこのすばらしい徳を生きさせてください。
  
  聖師は御口ずから、「わたしに仕える人には、父が栄光をお与えになる」と
  約束してくださいました。
  み旨ならば、その御約束の実現として、
  教会の喜びと多くの人の善のため、
  この聖パウロの忠実な娘、主のはしための名を高め、
  今、その取り次ぎによって、わたしたちの祈り求める恵みをお与えください。
                                         アーメン。
 ・栄唱、天使祝詞(一回)

◆10-3 神への旅


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