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新世紀ルーツへの巡礼
4--3 師イエズス修道女会 認可への道 2
1) 新しい命のダイナミズム
1946年、師イエズス修道女会の「消滅」の後、1949年のアルベリオーネ神父の長い旅が終了するまでの間にどのような歩みがあったのでしょうか。
シスター テクラ・メルロは、『私たちの起源』の中でこう記しています。
パウロ家族の修道会の創立とその発展のためにアルベリオーネ神父様がお受けになった苦しみは、神様だけがご存じです。
何か多少もらされたようですが、それはわずかなことにすぎません。
最初のころアルバの司教様は、彼に、男子部の聖パウロ修道会は認可するが聖パウロ女子修道会は認可しない、とおっしゃいました。
教会の修道者に関する権威者が私たち(師イエズス修道女会と聖パウロ女子修道会)を一つにまとめたことは、師イエズス修道女会にとって、非常に大きな苦しみでした。私たちは二つの異なる修道会であることを知っていました。しかし他の人たちはそれがわからなかったのです。
師イエズス修道女会の新しい命のダイナミズムがはじまったのは1947年のことです。
1947年3月25日、修道者聖省(現在の奉献・使徒的生活会省)は師イエズス修道女会の教会法による創立に際しアルバのグラッシ司教に使者を送り、教会法に基づく修道会設立と教区長の承認に取りかかるよう指示したのです。
アルベリオーネ神父は、これを知り、このことが神によって実現されるようにと、今までよりいっそう祈りました。
教皇庁の視察使アンジェリコ神父が、ジャッカルド神父に師イエズス修道女会設立許可取得を知らせてくれた時、ジャッカルド神父は喜びに顔を輝かせ次のように言いました。
やっと『今こそあなたはこの僕を安らかに去らせてくださいます(ルカ2.29)』との賛歌を歌うことができます。
神は私の願いを聞き入れてくださいました。あとは天国を待つだけです。
急いで準備しなければなりません。
彼のこの言葉の意味するところは後で知ることになります。
◆4--3 師イエズス修道女会 認可への道 2
- 1) 新しい命のダイナミズム
- 2) 師イエズス修道女会の教会法による創設
- 3) 教皇による法的認可とジャッカルド神父の奉献
- 4) ジャッカルド神父の最期
- 5) 「師イエズス修道女会」認可の歩みで
- 6) 司教認可の1年後
- 7) いただいた特別の恵み
- 8) 師イエズス修道女会とその会憲の最終認可