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修道生活豆知識 Q&A
修道生活って、いつどこで始まり、どのように発展していったのですか?
修道生活はとても長い歴史を持っています。“修道生活の父”と呼ばれているエジプトの聖アントニオ(251~356)に始まるとされています。
アントニオは、イエス・キリストの生き方を実践しようと砂漠に行き、隠遁生活を始め、孤独と禁欲と祈りの生活を行いました。やがて、エジプトのパコミオ(290~346)や小アジアのバジリコ(329~379)によって共同体生活の形が組織化されていきました。
6世紀に、ベネディクト(480~550ころ)は、イタリアのモンテ・カッシーノに修道院を建て、共同生活を基盤とした修道院を創設しました。ベネディクトが書いた「戒律」は、「祈りそして働け」をモットーとする修道形式を確立し、決められた空間の中で共に働き、共に祈り、完徳を目指しました。
13世紀になると、托鉢修道会と呼ばれる修道会、フランシスコ会やドミニコ会が生まれました。これらの新しい修道会は、都市を中心として、さまざまな使徒的活動をとおして、積極的に社会の中に入っていきました。
15世紀、16世紀になって、ルターなどの宗教改革に刺激を受けて、今までの修道形態と全く異なった修道会が誕生しました。イエズス会はその代表的な修道会です。
学識に富み、積極的に信徒を指導し、教会と社会の必要に応えるために献身しました。
その後、19世紀から現代にかけて、産業革命のうねりの中で苦しむ労働者や都会の弱者のために福祉や看護、教育のための修道会が数多く誕生し、コミュニケーションメディアを使って宣教する女子パウロ会も1915年に創設されました。
また、マザー・テレサが創立した神の愛の宣教者会は、1950年インドで、“貧しい中でも最も貧しい人びとの中にいるイエスに仕えること”によって目的を果たす修道会として人びとへの奉仕を行っています。
このようにいつの時代にも社会の必要によって、神さまの導きの中で、絶えず新しい修道会が生まれ、人びとの救いのために働いています。
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