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新世紀ルーツへの巡礼

目次

福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて

10) カスタニート シスターテクラ・メルロの生家

シスターテクラ・メルロの生家

私たちは、アルベリオーネ神父の列福を記念しての巡礼旅行で、パウロ家族の基礎をつくった人たちのゆかりの地も訪ねました。

今回は、聖パウロ女子修道会の共同創立者であり、初代総長のシスターテクラ・メルロの生家をご紹介しましょう。

父エットレと母ヴィンチェンツァ 家の入り口にある案内板
父エットレと母ヴィンチェンツァ 家の入り口にある案内板

テレザ(シスターテクラ・メルロ)は、1894年2月20日、父エットレと母ヴィンチェンツァとの間に、カスタニートのこの家に生まれました。テレザはここで、21歳まで生活しました。

テレザの深い信仰と、自分の義務を果たす強い責任感は、この家で育てられます。

標識

生家

現在、シスターテクラ・メルロの生家は、アルベリオーネ神父の生家と同じように、修道会(聖パウロ女子修道会)によって修復されて、黙想などができる祈りの家となっています。

家の前には、広い畑があり、その先には高い丘の上に教会も見え、のどかな農村の景色が広がっています。

この生家と同じ敷地内には、シスターテクラ・メルロの姪さんが住んでいて、この家の管理をしてくださっています。私たちが訪ねたときも、歓待してくださいました。

ここはもとは、家畜部屋だったそうです。家畜は当時、農家にとって貴重な宝、財産でした。そのため家の一部に家畜部屋があったのでしょう。

生家にもうけられた聖堂 生家の周りの景色
生家にもうけられた聖堂 聖堂入り口にある
シスターテクラ・メルロ写真

シスターテクラ・メルロは、アルベリオーネ神父同様、あまり健康には恵まれていませんでした。そのため、子どものころから修道会に入ることを希望していましたが、それができませんでした。彼女は、家で村の若い娘たちに裁縫やししゅうを教える裁縫塾のようなものを開いていました。
 しかし、神は身体の弱い2人を使って、大きな事業を行われたのです。

生家には、当時シスターテクラ・メルロがした刺繍(ししゅう)や、愛用のミシンが展示されています。

シスターテクラ・メルロのミシン アルバ
シスターテクラ・メルロのミシン  

また、洗礼の教会の写真や洗礼台帳のコピーも展示され、彼女が使っていたというベッドなども、昔のまま残されていました。

はじめて訪れた場所なのに、なつかしい感じがしたのは、私だけでしょうか。聖パウロ女子修道会から参加したメンバーはみな、特別な思いを持って、ここでの時間を過ごしたようです。

展示された写真 シスターテクラ・メルロが使っていたベッド
  シスターテクラ・メルロが使っていたベッド

次回は、シスターテクラ・メルロが洗礼を受けた教会をご紹介します。

◆福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて


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