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新世紀ルーツへの巡礼

目次

福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて

5) ブラ「花の聖母の聖堂」

 → 花の聖母

ケラスコの畑道

アルベリオーネ神父の両親はブラの出身です。このブラには、イタリアではよく知られている「花の聖母の聖堂」があります。

「母は私たちが生まれると順々に、みな『花の女王』マリアにささげた」と彼が言っているように、母テレザは、ブラの「花の聖母」に深い信心を持っていました。

アルベリオーネ神父も幼いころに、たびたび母に連れられ、ケラスコからこの聖堂に巡礼に来ていました。

聖母の聖堂

聖母の聖堂外聖母像

この教会をイタリアの人たちはよく訪れます。それは奇跡があったからです。

一人の若い女性が良い子が授かりますようにと祈りにきました。そこに、二人の兵士が彼女にいたずらをしようと柱のかげに隠れて待ち伏せていたのです。危険を感じた女性は、大声で聖母の名を呼びながら高い所に向かって飛び上がり、ひざまずいて倒れました。すると聖母は、まばゆい光の中に彼女を隠して兵士たちから守ってくださいました。そして、時期でもないのに、すももの花が咲いたというのです。

そして今でもここでは、4月ではなく冬の最中に花を咲かせるそうです。今でも花を咲かせるので、人々は奇跡が今も続いていると信じているのです。

教会外正面 聖母が若い女性を救われる奇跡の絵
  聖母が若い女性を
救われる奇跡の絵

アルベリオーネ神父も、恵みを体験しています。ブラの小神学校を出た後、健康を害しましたが、聖母が助けてくださったのです。

私たちがこの聖堂を訪れた時も、たくさんのシスターや信者たちが、熱心にロザリオの祈りを聖母にささげていました。

旧聖堂内 旧聖堂内の「花の聖母」
旧聖堂内 旧聖堂内の「花の聖母」

9歳のヤコブが及第したお礼に「花の聖母」にローソクをささげたように、アルベリオーネ神父の列福と、この聖堂を訪れることができた感謝をもって、私もローソクをささげました。

今は本当のローソクではなく、献金するとライト式のローソクのスイッチを1つつけるようになっていました。きっと火災の予防のためでしょうが、ちょっとさびしい気もしました。

ライト式のローソク 庭からみた旧聖堂
  庭からみた旧聖堂

アルベリオーネ神父は、司祭になって修道会を創立してからも、若い会員をともなってこの聖堂を訪問し、かれらを聖母にささげ、保護を願ったそうです。

庭にある聖母像 庭

今は、新しい聖堂が庭をはさんですぐ隣にできています。とても大きな美しい聖堂です。通常のミサは、こちらで行われているそうです。

旧聖堂と同じように、こちらにも「花の聖母」の像がありました。

新聖堂にある「花の聖母」
新聖堂にある「花の聖母」

次回は、アルバをご紹介します。

◆福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて


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