home > 女子パウロ会とは > 新世紀ルーツへの巡礼 > 福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて  > 18)ローマ トレ・フォンターネ

新世紀ルーツへの巡礼

目次

福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて

18)ローマ トレ・フォンターネ

今回は、ローマ郊外にあるパウロゆかりの地トレ・フォンターネをご紹介します。

トレ・フォンターネ入り口

トレ・フォンターネは、パウロの殉教の地です。
 ローマ兵士によって斬首されたパウロの首が三回転がり飛んで、首が触れた三つの地点から奇跡的に泉が湧いたということから、トレ・フォンターネ(三つの泉)と名付けられました。

ここには記念聖堂があり、そこに入る手前に、パウロが処刑の日を待って閉じ込められていた地下牢スカラ・チェリ(天の階段)と呼ばれる聖堂もあります。

今は、いずれも男子のトラピスト修道会によって管理されています。

聖ベネディクトの像 カルロ・マーニョの門
聖ベネディクトの像 カルロ・マーニョの門

聖パウロ大聖堂の南西数キロの位置に、ラウレンティーナ通りがあります。この通りから、トレ・フォンターネの境内地に入るとすぐ、トラピスト修道会の創始者であるベネディクトの像が、私たちを迎えてくれます。この像の下には、彼の有名な言葉である「……祈りかつ働け……」が刻まれています。そして、このベネディクト像は、人々が静寂の内に、ここを訪れるように、口に指をあてて、沈黙を促しています。

さらにそこを100mほど進むと、カルロ・マーニョの門があり、門を入ると前庭があり、そこには泉が流れています。ここの泉は、大変おいしい水で、レストランの方たちも、ここに水を汲みにくることを、日本に帰ってから知りました。

カルロ・マーニョの門の上部にある聖母子 ビンセンシオとアナスタジオの聖堂
カルロ・マーニョの門の
上部にある聖母子
ビンセンシオとアナスタジオの聖堂

この中には、いくつかの聖堂があります。
 一番大きな聖堂は、門を入ってすぐ近くにあるビンセンシオとアナスタジオの聖堂で、トラピスト修道会の修道士たちが、ここで祈りをささげています。
 この聖堂の壁には、ここに最初に立てられて聖堂のいくつかの部分が埋め込まれています。

ビンセンシオとアナスタジオの聖堂の壁に埋められた聖パウロ スカラ・チェーリの聖堂
ビンセンシオとアナスタジオの
聖堂の壁に埋められた聖パウロ
スカラ・チェーリの聖堂

ビンセンシオとアナスタジオの聖堂の右手には、スカラ・チェーリの聖堂があります。

聖パウロ聖堂 聖パウロ斬首の柱
聖パウロ聖 聖パウロ斬首の柱

一番奥に、聖パウロ聖堂があります。この聖堂は、パウロの殉教を記念するものです。
 一番古い伝承に従うと、パウロは、67年の6月29日はここで斬首されました。彼は、ローマの市民権を持っていたため、ローマ兵は彼を十字架の刑に処すことができなかったのです。

斬首された首が触れたとされる地 パウロの頭部の像
斬首された首が
触れたとされる地
パウロの頭部の像

斬首される聖パウロ 十字架刑に処される聖ペトロ
斬首される聖パウロ 十字架刑に処される聖ペトロ

この聖堂入り口の壁には、十字架刑に処される聖ペトロと斬首される聖パウロの大理石の彫刻が、壁にはめ込まれています。
 パウロの像の横には、必ずと言っていいほど、ペトロの像があります。教会を担った2大使徒、全教会の頭ペトロと、異邦人の使徒パウロの姿がここにも表れています。

聖堂内の通廊には、ローマ時代の春夏秋冬のモザイクがあり、また聖堂入り口には、この聖堂が建設されたときに敷かれた、古代のモザイクが床を飾っています。

古代のモザイク 聖パウロのステンドグラス
古代のモザイク 聖パウロのステンドグラス

今回で、福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねるイタリア巡礼の旅は終わり、次回からは、またご一緒に“ルーツへの巡礼の旅”を続けていきたいと思います。

◆福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて


▲ページのトップへ