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新世紀ルーツへの巡礼
ローマへ
6) 教皇の一言が……
教皇ピオ11世
ピオ11世教皇自身が、聖パウロ会認可について直接介入しているのです。教皇の決断力はみごとなものでしたから、申請された認可について、その法的形態について、早期に解決することはまちがいなかったのです。
7月13日、教皇は、修道者聖省長官ラウレンティ枢機卿を接見した際、数年前からくりかえし提出されていたアルベリオーネ神父の認可申請について、経過報告を求めました。
その書類はすでに80枚を越えていたのですが、手続きはほとんど進展せずに、最初の段階にとどまっていました。
ピオ11世は、修道者聖省長官の詳しい説明に注意深く耳を傾け、自分の考えをはっきりと表現されました。
長官は教皇に、「聖下、それでは聖パウロ会は、公式誓願の修道会として認可されるべきでしょうか」と尋ねると、教皇は「はい、良い出版物のための修道会が生まれるのは、私の望むところです」と答えられました。
そこで、同じ月の30日にラウレンティ枢機卿は、アルバ司教にあて、手紙を書いたのです。
……去る5月10日、司教様の請願書を添えて、司祭ヤコボ・アルベリオーネ師がそちらの町に「聖パウロ修道会」という名ではじめた事業について、現在の機構のままで、聖会法による公式誓願の司教直轄修道会として認可されるようにとの申請をお受けしました。
7月13日の教皇謁見の際、このことについてご報告しましたところ、教皇様は全体を深く熟慮なさった後、次の条件をもって許可してくださいました。
その条件というのは、1923年5月8日付けの当聖省の手紙が定めていることを確実に守り、聖会法の規定にしたがって設立の手続きをはじめるということです。
前記の手紙では特に、この修道会が男子だけに限られるものであることが強調されています。
教皇聖下がくだされた許可の恵みをここにお伝えすると同時に、このことに関して閣下がとられた処置と、この修道会の歩みについて、正確なご報告をお送りくださるようお願いいたします。
神の恵みを祈り求めつつ
1926年7月30日
ローマにて
修道者聖省長官 ラウレンティ枢機卿
◆2--10 ローマへ
- 1) アルバからローマへ
- 2) ローマ修道院の設立
- 3) ローマの総代理の疑問
- 4) レ司教は修道会認可のために……
- → イグナチオの歩み
- → ローザ神父から、アルバの司教にあてた手紙
- 5) 認可に向かって
- → アルベリオーネ神父から教皇へ、レ司教から教皇へ
- 6) 教皇の一言が……
- 7) やっと訪れた日