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第2バチカン公会議から50年
第2バチカン公会議の開幕
1962年10月11日、第2バチカン公会議が、荘厳に開幕しました。
バチカンの聖ペトロ大聖堂は、約3000人の公会議教父たち、有識者と招待客によって埋め尽くされていました。
これは、公会議史上、初の規模の大きなものでした。参加予定者は2908人でしたが、実際に、第1会期に参加できたのは、2540人でした。しかし、実際には、神学などの各分野の専門家が、公会議のために招集されましたので、その数は膨大なものでした。
第2バチカン公会議は、1962年から1965年までの4年間、毎年、秋に1会期を10週間として開かれました。
第1会期・・・1962年10月11日~12月8日
第2会期・・・1963年9月29日~12月4日
第3会期・・・1964年9月14日~11月21日
第4会期・・・1965年9月14日~12月8日
総会は、聖ペトロ大聖堂で行われました。議長は12人の枢機卿会に委託され、発言はすべてラテン語でなされました。司教様たちのラテン語の上手、下手はその発言によってすぐわかってしまいましたが、ラテン語の苦手な司教様たちに、通訳が付けられることはなく、通訳はオブザーバーに対してだけ付けられていました。
総会はいつも午前中におこなわれていました。総会での討議の結果、作業をする複数の委員会が設けられることもありましたが、この委員会の会合は、総会のない午後の時間や、総会の合間に時間を見つけて開かれていました。
※ 公会議は、「新しい聖霊降臨」と呼ばれました。
また「キリストとその教会との一致の祝祭」と呼ばれました。
第2バチカン公会議から50年
(月刊誌「あけぼの」2012年4月号~2013年12月号 連載)
- 第1回 第2バチカン公会議50周年を迎えて
- 第2回 第2バチカン公会議開催からはや50年
- 第3回 教会刷新
- 第4回 第2ヴァチカン公会議開催50周年(前編)
- 第5回 「福音宣教推進全国会議」そして「信仰年」(後編)
- 第6回 一人一人の福音への回心
- 第7回 常に変革されるべき教会
- 第8回 公会議の教え、そして今、自らへの課題は?
- 第9回 曇りのち晴れ、のち嵐、そして……
- 第10回 国の負う十字架を分かち持て
- 第11回 第2バチカン公会議にみるカトリックの改革その1
- 第12回 刷新と反動のはざまに 第2バチカン公会議の改革その2
- 第13回 21世紀に向き合う教会 第2バチカン公会議の改革その3
- 第14回 ベネディクト16世の板挟み
- 第15回 これからの教会に望むこと
- 第16回 第2ヴァチカン公会議とその後の課題
- 第17回 第2バチカン公会議後の教会の中で
- 第18回 「無関心のグローバル化」の時代に公会議の精神を生きる
- 第19回 公会議を招集したヨハネ23世の平和への思い
- 第20回 教皇フランシスコのメッセージ
- 最終回 今教会は?