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新世紀ルーツへの巡礼

目次

もうひとつのうまぶね 「師イエズス修道女会」

2)ピエ・ディシェポレ デル・ディヴィン・マエストロ

シスター マリア・スコラスチカ

1923年のクリスマスの朝、健康がすぐれずにふせっていたアルベリオーネ神父は、病気をおして起き、聖パウロ女子修道会の全メンバーを一堂に召集し、新しい修道会、その名は“ピエ・ディシェポレ デル・ディヴィン・マエストロ”(師イエズス修道女会)の誕生を公式に発表しました。

“ピエ・ディシェポレ デル・ディヴィン・マエストロ”とは、聖師(イエス・キリスト)の敬虔(けいけん)な弟子(女性形が使われている)という意味です。

「私は、あなたたちのグループから、オルソラとメティルデを選び出し、新しい修道会を創ります。

この会の目的は、祈り、聖体に現存される聖師への崇敬、そして、悪い出版物によって犯される罪の償いのために沈黙と潜心のうちに永久に賛美を捧げることです。

この修道家族は、聖パウロ修道会で祈りと家事に従事し、神が示されたお望みを徐々に果たしていきます。」

1908年からの祈り

ところで、アルベリオーネ神父は、突然のひらめきで、この新しい修道会の創立を思いついたのでしょうか。

聖パウロ修道会 創立40周年を記念した時に、シスター マリア・クレリア・アルラティ(師イエズス修道女会)は、修道会の起源について、アルベリオーネ神父の記録を提示しています。

アルベリオーネ神父は、それは1908年にさかのぼることであると言っています。

アルベリオーネ神父の頭の中には、どんな修道会であっても、それがどのような使徒職に献身しているとしても、そのために祈り続ける寛大な人々の支えがなければ、役立たないという考えがいつもありました。

ですから、アルベリオーネ神父にとり、礼拝の使命を持つ師イエズス修道女会は、その使命からみて、大切な場を占めていました。

そのため、アルベリオーネ神父は、祈り、司祭職、典礼の使徒職に専念するひとつの修道会が生まれるように祈りはじめ、他にも祈りを依頼しました。

ジャッカルド神父の証言によると、1920~21年の大きな困難のさ中に、アルベリオーネ神父は、礼拝のためにささげられた修道家族を創設するという神への約束を、新たにしたと言われています。

それにしても、アルベリオーネ神父が新しい修道会のために祈りはじめてから、「師イエズス修道女会」の創立までには長い歳月が必要でした。アルベリオーネ神父は、「神の時の到来が告げられる」まで、その「合図の鐘が鳴り響くのを待ち」続けていたのです。

◆4--1 もうひとつのうまぶね 「師イエズス修道女会」


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