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新世紀ルーツへの巡礼

目次

もうひとつのうまぶね 「師イエズス修道女会」

5)たえまない賛美の使徒職のはじまり

聖体礼拝するシスター

着衣と私的誓願を立てたこの日の14時、師イエズス修道女会にとって最も貴重な使命である聖体礼拝が開始されました。この聖体礼拝は、8月15日の被昇天祭まで 継続されました。

最初の礼拝者は、創立者が指名したシスター スコラスチカと、シスター アントニエッタ・マレッロでした。

アルベリオーネ神父は、彼女たちに言われました。
「主は顕示されています。あなたたちのために用意された祈祷台にひざまずき、教えられたように祈りなさい」と。

こうしてはじめられた聖体礼拝は、師イエズス修道女会の生活と使命をひとつに結ぶ力であり中心となって、今日も行われています。

思えば、1908年、時の神学生がアルベリオーネ神父に「多くの人々が救われるために何をしなければなりませんか。それを教えてください」と尋ねた時、彼は「まず、祈ることだ」と応えました。そして、アルベリオーネ神父は、「人類が救い主であり、師であるイエスに耳を傾け、受け入れ愛するように、祈りに専念する修道家族が、教会の中で設立されるために祈りはじめました。その日から、この修道会(師イエズス修道女会)が、私の心の中に生まれたのです」とのアルベリオーネ神父が抱いていた神のビジョンは、今ここにはじめられたのです。

2月10日 夜を徹しての祈り

1924年8月14日、聖母被昇天祭の前晩、アルバのパウロ家族の聖堂では、夜の礼拝がはじめられました。

これを契機として、師イエズス修道女会のシスターは、夜を徹して、御父と語られたイエスのあの祈りの秘義に参加し、また、16歳のアルベリオーネが、世紀を分ける夜にささげた夜の礼拝と同じ意向もって、祈りを継続していることを感じとっています。

アルベリオーネ神父は、繰り返し言われます。
 「夜の間に非常に多くの罪が、出版、社会的コミュニケーションの手段をとおして犯され、主は多くの侮辱を受けています。あなたたちの夜の礼拝は、まさにこの償いの目的を持っています。」

1925年2月10日、創立一周年記念日

1925年2月10日、聖スコラスチカの祝日に、師イエズス修道女会の誕生を記念しました。1年前には8人であった会員も、このときには、20人近くになりました。

やがて、新しい修道院が開設され、聖体礼拝という夜を徹しての祈りの使徒職は、世界に広げられていくことになりますが、当時の教会の姿勢の前に、長い歩みが求められます。  追って、この旅をお伝えしていきたいと思います。

◆4--1 もうひとつのうまぶね 「師イエズス修道女会」


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