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新世紀ルーツへの巡礼

目次

さらなる発展へ

2) 修道会は「四つの車輪で走る車」

講話をする創立者
講話をする創立者

アルベリオーネ神父は、修道会を“車”にたとえ、「パウロ家族は、祈り、勉学、使徒職、清貧という四つの車輪で走る車である」と言っています。この4つの車輪のバランスが欠けると、即この車は方向性を失い、目的地に向かって走れなくなります。

アルベリオーネ神父は、キリストが招いてくださった全存在をもって愛を生きることができるため、さらに精神の完全な自由としての清貧を主張します。同時に彼は、使徒パウロが福音のあかしとして生きた「労働」、自己の存在の全エネルギーを集結させるほどの「労働」を、清貧のなかに取り入れました。

彼にとって福音的清貧は、現代人に求められている特別なあかしであり、人間全体の成長発展の働きとしっかりと結びついていると同時に、一人ひとりがささげつくす愛へと導く、具体的には社会的コミュニケーション・メディアを用いる使徒的な組織を発展充実させることにもなります。

『「祈り、勉学、使徒職、清貧という四つの車輪」の一つでも壊れるならこの車は走らなくなる。この「四つの車輪」のバランスをとらなければならない』とアルベリオーネ神父は息子・娘たちに言います。ことに神から委ねられた使命の大きさを思うときに、このバランスは不可欠であると会員に言って聞かせています。

クローバー

□ 神は、この時代の教会のもつ使徒職の必要に見合った、十分な召命を準備しておられます。必要なのは、私たちが摂理にほんとうに信頼することです。やたらと事業を増やしていくといった無謀さを避けることも大事なことですが、組織の拡張を妨げるような小さな区分を作るといった、信頼の不足を避けることも大事です。摂理のみ手を閉じることになるからです。・・・大事なのは、私たちが罪とか怠慢によって摂理という車の車輪につっかい棒をさしこまないことです。
いつでも、主にこの二つを一緒に願いなさい。主が私たちに巣をくださるとともに、巣をいっぱいにするひな鳥をも送ってくださるように、と。

□ パウロ家族は、使徒の女王のまなざしのもとに、聖パウロの精神で、道・真理・生命であるイエス・キリストの福音を、あますところなく生きることを熱望します。ここには、あまり特殊なことはなく、珍しい信心も、過度な形式もありません。師キリストのうちに、教会のなかに生きることを求める……偉大さの秘訣は、キリストのうちに生きながら、神にあやかることです。

そこで、常にはっきりしておかなければならないのは、教会のうちに、教会のために生き、働く必要、野性のオリーブがいのちのオリーブに接がれるように聖体のキリストに接がれる必要、聖パウロの精神に従って福音の一句一句を思いめぐらし、これで養われる必要……です。
知性・意志・心・体力、この全人間がイエス・キリストのうちにあって、神への余すことなき愛のために生きるのです。すべて、すなわち、自然、恩恵、使徒職のための召命も。祈り・勉学・使徒職・清貧という四車輪に支えられて走る車。

◆7--1 さらなる発展へ


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