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新世紀ルーツへの巡礼

目次

 新しい世紀に向かっての歩み

21) 修道会の再設計

「回状」

修道会の総統治は、「時のしるしを読み、解釈するため、また主がどこに私たちを導こうとしておられるかを見い出すために、識別を優先する統治のあり方に進歩する」との方針に従い、パウロの歩んだ道に光をいただきながら、自らの存在を再設計するためのプロジェクトを立てました。

このプロジェクトは、世界に散在する聖パウロ女子修道会を眺めながら、どう歩むべきかを考察していきます。聖霊に導かれたパウロのように、見ていく必要があります。この中心にあるのは、回心と信徒たちとの協働のあり方です。

総長は会員に「世界的展望から、私たちの場を見つめる」、つまり「神の視点から私たちの場を見つめる」ように呼ばれていることを感じとることが大切であると言っています。それは私たちの現実の世界をみことばの光によって読むためであるとも言っています。

主は私たちをどのように見ておられるのでしょうか? 私たちに対してどのような夢をもっておられるのでしょうか? 主は私たちをどこへ導かれるのでしょうか? との問いで会員に呼びかけています。

使徒パウロを導かれた主が私たちをも導いてくださるとの確信こそ今の私たちにとって大切なことであるとも述べます。

また、第2回アフリカ特別シノドス、ラテンアメリカの第5回司教総会などで出された指針も私たちの歩みを導きます。

アジアとオセアニアの大陸別出会い、アフリカ大陸の出会い、ヨーロッパとカナダの出会い、アメリカ大陸との出会いをとおしてこのプロセスは進められました。

各管区の創設の歴史を振り返りながら、主はどう導いてくださったのかとのいうことについて考察し、現在の状況、教会の導きなどを見ながら各会員は識別のプロセスを生きるようにと招き入れられています。  この結論は、次の総会で出されることでしょう。

この歩みの中で創立者が残してくれた使徒の女王の祈りの中で、次のように唱える祈りは世紀に渡ってまだ有効な、意味ある祈りです。

一人ひとりの心が、使徒職の魅力にとらえられ、
キリストの愛に駆り立てられて、
人類の霊的悲惨に深く心を動かすことができますように。

青少年、壮年、老年層の必要を心に感じさせてください。
広大なアフリカ、果てしないアジア、将来性に富むオセアニア、苦悩するヨーロッパ、
南北アメリカの状態が、私たちの心に強く訴えますように。

◆11-新しい世紀に向かっての歩み


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