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新世紀ルーツへの巡礼

目次

 新しい世紀に向かっての歩み

10) 新しい世紀を前にひかえた第7回総会 2

総会参加者

総長は総会で第2期をつとめるべく再選されました。
彼女は、1995年9月30日、全会員に次のように書き送っています。

総会は、鍵となる二つの現実に基づいた一つの道のりを示しました。聖師とコミュニケーションの世界です。これは、キリストとの人格的な深い関わりから出発して新しい文化の中に入るようにとの強い呼びかけです。

21世紀の前夜に私たちは、キリストと、大きな変化の時代を生きるこの人類のための思いと情熱をもつ、使徒パウロの娘として兄弟姉妹の前に出たいものです。この道はとても厳しく、私たちの考え、生活、使徒職の方法に対して根本的回心を要求し、ある面で、創立当初のそれに似たものといえます。

私の申しあげたいことは総会出席者たちが皆さんに送る「文書 ─ メッセージ」の内容です。

それには総会で生きてきた体験を語り、前方を見つめ、キリストのまなざしをもってコミュニケーションの世界に入る願望が分かち合われています。私たちは、信仰、謙遜、勇気という特徴をもって歩む道のりで一致しています。

この生活と、未来、さらに私たちの根源を見つめるコンテキストの中で、師イエスの祭日に彼女たちによるアニメーションがはじまることは恵みだと思います。この日を機に、総会の示す軌道に乗ることは、まさに創立者とその追従者が生きた特別な体験であるキリストの神秘から出発することを意味します。また教皇が、じきじきに私たちに向けられた重大で父性にあふれた導きを子女的な温順さで受け入れることを意味します。「聖パウロの娘たちのカリスマはコミュニケーションの分野で師イエスのあかしとなることにあります。ですから皆さんの基本的な特徴は、人となられたみ言葉イエスが、唯一、最高、不滅、宇宙の師であり、真理そのものであるとの確信をもつことでありますように。現代の強力で効果的なコミュニケーションの手段によって、彼を告げ知らせることができるとはなんと偉大な恵みでしょう」。

この出発は、師イエスが私たちのあり方、私たちの福音宣教を、私たちの共同体を資格あるものとしてくださることを信じて、もう一度すべてを聖師のうちに中心に据える勇気を必要とします。

沈黙と自覚のうちに、この総会で示されたことを責任をもって受諾することに徹しましょう。

1996年6月13日、福者ティモテオ・ジャッカルドの生誕百年祭を迎え、6月25日、ヨハネ・パウロ2世は、ヤコボ・アルベリオーネ神父の英雄的な徳を認める書類に署名し、「尊者」として公的に宣言ました。

この出来事は、神が今の時も彼に与えられたカリスマを生きるようにとのメッセージと受け止め、深い感謝の心で受け止めたのでした。

1996年11月26日、創立者が天に召されて25年となり、この時もパウロ家族は新しい世紀を前にして、カリスマをあらためて深める時として過ごしました。

◆11-新しい世紀に向かっての歩み


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