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新世紀ルーツへの巡礼

目次

 新しい世紀に向かっての歩み

07) 新しい世紀に向かって:宣教プロジェクト2
 93年降誕祭:刷新された「はい」の実り

回状

総長からの呼びかけを受け、会員は識別の時を持ち、総長に手紙を送りました。

会員からの応答を受け、総統治は祈りのうちにどこに新しく創設するか、いつ、誰を派遣するかを検討し、実行に移したのです。
1993年のクリスマスに総長はこう書き記しています。

昨年の“聖夜”でのアポイントメント「宣教プロジェクト」は、聖夜の小さな馬ぶねに変えることができ、また一方、その実現のために姉妹たちが動きはじめていることに深く感動していることを皆様にお伝えします。

新しい創設、あるいはすでにある共同体を強化するために定められたほとんどすべての姉妹たちはすでに自国を出発したといえます。

小さいながらもすでに二つの馬ぶねができました。3人の姉妹がブカレスト(ルーマニア)で、2人がプラハ(チェコ共和国)で小さな歩みをはじめました。彼女たちは今、言葉を学んでいますが、すでにこの古代教会、殉教者たちの教会そして神に渇いている人びとのなかにいることを感じています。

また他の国々に派遣された姉妹たちも言葉の習得に励みながら、その土地の環境を知るように努めています。このように管区や地方区は宣教プロジェクトの具体化の段階にあって心と修道院の扉を開き、あらゆる必要に応えています。宣教プロジェクトは本当にみんなの貢献によって実現しています。

「主のために、そしてまた、自分が生活を共にするはずの新世紀の人びとのために、何事かを果たすように」との創立者を促したあの同じ力によって、この同じ精神に動かされて聖パウロの娘たち(聖パウロ女子修道会)は、新しい発展を目指し、新しい三千年期に向かって、1993年に発表した「宣教プロジェクト」を受け容れたのでした。

総統治は新しく創設される、あるいはすでに開かれている修道院の強化のために次の地を「宣教プロジェクト」の実りとして発表しました。

  → 新しい創設のために
  → 人事不足の困難を抱える地区の強化のために

選ばれた宣教女たちは1994年2月20日~3月30日までの1カ月間ローマで、宣教女の養成とカリスマの深めのための出会いに集まりました。

日本からも4名の会員が派遣されることになりました。
シスターロレンツィーナ・ノタとシスターアゴスティーナ・廣本(シンガポールでの修道会創立)、シスターアマリア・山田(マカオの共同体派遣)、シスターヴェリタス・阿部(タイでの修道会創立)。この4名の派遣を日本管区は全修道会と心を合わせ、送り出したのでした。

彼女たちは、シスターテクラ・メルロの生誕100周年(1994年)にそれぞれの地に派遣されました。

◆11-新しい世紀に向かっての歩み


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