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新世紀ルーツへの巡礼

目次

 新しい世紀に向かっての歩み

06) 新しい世紀に向かって:宣教プロジェクト1

回状

 中間会議 1992年

1992年には、中間総会がチョルッラ(メキシコ)で開かれました。
テーマは、「教会と世界の中でのパウロの娘たち(聖パウロ女子修道会)の存在と、今日における社会的コミュニケーション手段による福音宣教の務め」です。

その会議の中で、聖パウロ修道会司祭ピエリーニ神父は、「聖パウロ女子修道会の3つの重要な点」について話されました。それは、
 ①地域教会の刺激ともなるために、広報手段の使徒としてのあかしの大切さ
 ②社会の真っただ中で、やすらぎを与える役目、
 ③使徒として実際に効果を上げるために、自分自身がコミュニケーションそのものであること
の必要を強調されました。

この会議で決定されたことは、各地区で検討され、実行されるように勧められました。

 宣教プロジェクト 1992年

総長は、世界のあちこちからの呼びかけに答えるために何かをする必要があると感じていました。
しかし、会員を派遣するためには、会員の数が不足しています。各管区は自分たちの統治区でも人材不足の状態でしたので、新しく創立される地域に会員を派遣するということは、難しいと感じていました。

中間総会から出された提案に関して、総統治は祈りのうちに識別検討し、1992年のクリスマスに、全会員に「宣教プロジェクト」を発表しました。
総長は、その中で会員にこう呼びかけました。

◆聖パウロの熱誠をもって

「イエスが地上にもって来られた火」と熱誠は、私たちの中で、カリスマの力そのものとなります。……私たちのうちに抱いているこの「熱誠」と、この「火」を再び燃え上がらせる必要があります。と申しますのは、皆様の貢献によって、生きているしるしへと変えられるためです。

主は、教会の仲介をとおして、取り違えようのない方法で、人びとのところに行くために私たち自身から出るようにとの招いてくださいます。世界の地域教会の要望は119を越えています。すべてに答えることはできませんが、福音書の中のやもめのように私たちの「一灯」、つまり私たちの貧しさのすべてを差し出すことができます。個人と共同体のレベルで正真正銘の刷新された使徒生活、私たちの現実の「人」と「手段」を受け入れることです。他人から要求するのではなく、他の人びとが私たち以上の必要性をもっておられるのだと考えましょう。

修道会として、おささげしたい「灯」とは、ここに私たちが同封する宣教のプロジェクトです。私たちがいただいた要求の10%に満たない答えですが、しかし私たちとしては、「すべて」を現しています。主がそれをご覧になるでしょう。

分散なしに、そして多くのエネルギーの消耗なしに、私たちが皆でささげる「すべて」です。そのために第一の態度は、力を一つにすること、……「一つの心、一つの魂」となることです。第二は、新しい信仰をもって、「すべて」を与えるようにと、すべての人びとのところに行くようにと、私たちに力を与えてくださる召命の恵みから汲みとる態度です。私たちの信仰の泉から、真の刷新をたどり実現する勇気を得ることでしょう。

◆聖夜のアポイントメント

もし皆様が許してくださるなら、聖なる夜に、受肉されたみ言葉のみ前で、アポイントメントを取りたいと思います。それは、私たちの「はい」を、より意識的でより徹底的な方法で刷新するためです。聖師キリストが、私たちに「すべて」を与え、「存在する」ために、全面的にそのみ手のうちに自らを委ね、あえぎながら、神のみ顔とその到来を求めているこの世界に「何事かをする」ために、「すべて」を聖師キリストに渡しながら。

私は、修道会がその宣教の飛躍のうちに、徹底的な刷新への呼びかけを受けていることを、非常に強く感じています。そのために、数ヵ月のうちに実現すべき小さな歩みを皆様にお勧めしたいと思います。私たちから共同体へ、共同体からその地域の管区へ、地域管区から修道会へ、そしてその結果として教会へと神の国へ、というように行くためです。

もし主に深く耳を傾け、自分自身のうちに熟していく恵みを感じるなら、自分の地を離れ、新しい創立のために備えることへの心の衝動を感じるなら、信頼をもって管区長に表現してください。もし望むなら、大なる自由をもって、それを直接総長に書いてください。
 国際使徒職会議

1993年9月、ローマで国際使徒職会議が開催されました。
使徒職の大陸別会合は、多くの争いで苦しめられている私たち人類が、地球村へ、世界的視野へと向かうプロセスを歩んでおり、このプロセスはとりわけ社会的コミュニケーションの手段によって促進されていることを確認しました。

これは、総会の中で優先課題としたことですが、パウロの娘(聖パウロ女子修道会)を求めているこの世界へ適切に応えるため、ともに謙遜と勇気をもって識別の歩みを続けていく必要があります。

◆11-新しい世紀に向かっての歩み


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