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新世紀ルーツへの巡礼

目次

 新しい世紀に向かっての歩み

16) 新しい世紀を迎えて

「回状」

3年間の準備期を過ごして新しい世紀を迎えました。
総長はこう会員に書き送っています。

千年紀を過ぎ越し、新しい千年紀を生きていくのは私たちです。それは、苦しみ、喜び、希望と大きな挑戦に満ちた過ぎ越しです。

アルベリオーネ神父のように神の心、教会の心、人びとの心を聞くために祈りの中に分け入り、信仰の答えを呼び起こすことができるように、そして新しい預言者になれるように、すなわち、新しい千年紀に“新しい福音宣教”のために“新しい手段を用いて”、教会の中で働く“新しい使徒”になることです。

それは福音が、“新しい文化”の織物の中に分け入り、救いの真理としてすべての人、一人ひとりにゆきわたるためです。

聖体の祈りの中で聖年を迎えるようにとの指針は、日本においてもパウロ家族のレベルで夜中の聖体礼拝をもって過ごしました。東京カテドラルをはじめ、できるところは教会の中で信徒と共に祈りつつ過ごしました。

2001年の終わりは、創立者がご聖体のイエスからインスピレーションを受けてちょうど100年を迎えました。その年、聖パウロ女子修道会では、第8回総会が行われました。この総会においてブラジル人が総長に選ばれました。イタリア人以外から総長が選出されたのは、修道会創立以来はじめてのことでした。

総会を終えた総長シスターアントニエッタ・ブルスカートは、総会を振り返り「歴史の難しい転換期にあって人びとの必要を心に抱いて祈り、ささげた日々」であったと述べています。

そして、「何が現代人の心を燃えたたせ、何が無関心にさせ、恐怖心や不信感を抱かせるかを理解するように心がけましょう。……修道会の歴史のこの時点において、イエス・キリストのうちに求心力、炎、使徒的新しい飛躍に駆り立てる愛を再び見いだしましょう。これはキリストから再出発するように招く教会の歩みに一致するものです」と呼びかけています。

修道会は、前総会でコミュニケーションのあり方が大いに変化し、この新しい文化の中でパウロ的使命を考え直すようにと呼びかけましたが、私たちは新しいコミュニケーションプロセスを歩みはじめたわけではないという反省がありました。そこで総長は総会の決定に従い、いまこそこの世界にいっそう注意を払い、人びとに到達するあり方を留意する必要があると促しています。また、「今日の挑戦に立ち向かいましょう」、「共に前進しましょう」と励ましています。そして、この歩みを使徒パウロに託しました。

◆11-新しい世紀に向かっての歩み


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